九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科
篠原昭二
10年に一度改定される国際疾病コード(ICD-11)の改訂作業において、初めて鍼灸の「経脈病証」が採択されましたが、現代の鍼灸臨床の内容とは大きな乖離があると思われます。それは、霊枢経脈篇の是動病、所生病の内容がそのまま引用されているからです。せっかく世界中で経脈病証が注目されるにもかかわらず、現実の鍼灸臨床から乖離したものであれば、意味がありません。そこで、臨床に則した経脈病証を構築するために、アンケートにより内容の充実を図りたいと企図しました。アンケートに収録した内容は、鍼灸学(上海中医学院編)を参考にして新たに臓腑病証(精神症状を含む)、経脈病証(経筋病証を含む)に区分したものです。日頃の臨床で経脈やぞうふの異常を治療するときによく見られる症状や治療可能な症状が何であるのかを明らかにするものです。
ご多用の折、誠に恐縮ですが、何卒、研究の趣旨をご理解いただき下記アンケートフォームにご記入頂きますようお願い致します。
皆様の個人情報については、明らかにすることはできませんので、ご安心ください。
なお、本研究は科学研究費助成事業(21K10460)基盤研究C(一般)の助成を受けて実施するものです。日本伝統鍼灸学会会員様には、別途、アンケート用紙も郵送させていただきますので、グーグルフォームか紙ベースかどちらか選択してお答えいただければ幸甚に存じます。
アンケートフォーム
https://forms.gle/qX4JfCYEd1ELLxNv8
アンケートの書き方
先ず、あなたの年齢、性別、臨床歴をお書き下さい。臨床歴は、恐縮ですが、年単位で四捨五入してお書き下さい。
治療方式は、現代医学的病態把握による治療を主とする場合は現代的、中医学的な弁証論治をされる場合には中医、経絡治療による場合には経絡治療の所に○印をつけてください。
病症の重要度評価はそれぞれの経脈の愁訴について、①非常に多い、②多い、③時々、④滅多にない、⑤ない、⑥不明・わからない、の6項目で、それぞれの枠の中に○印をお書きください。
また、該当する症状がない場合には、「その他」の空欄の中に具体的な症状とその点数を( )内にお書きください。
アンケート調査によって明らかになりましたデータについては、科研費調査研究報告書および日本中医薬学会、日本伝統鍼灸学会、全日本鍼灸学会等において報告させて頂く予定にしております。
ご不明な点がありましたら、下記メールまたはファクス(篠原昭二)当てにお問い合わせ下さいますようお願い致します。
メール:keiraku.research@gmail.com
ファクス:0968-75-1937