jtams 第50回日本伝統鍼灸学会学術大会 東京大会

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jtams 第50回日本伝統鍼灸学会学術大会 東京大会

ご挨拶

石原 克己
日本伝統鍼灸学会 会長
第50回日本伝統鍼灸学会学術大会 会頭

  

 第50回日本伝統鍼灸学会学術大会は、小生が学術部長時代から14年目にして氣の医学である鍼灸に焦点を当ててきた本質に迫るテーマであり、しかも50回記念大会(日本経絡学会から日本伝統鍼灸学会に名称変更して26年)で展開出来る事は誠に幸甚であります。
 主な講演は、一般社団法人倫理研究所理事長 丸山敏秋先生による「いのちに働きかける医療のあり方-鍼灸医学の原理から考える-」、NPO法人日本アーユルヴェーダ協会理事長 上馬場和夫先生による「アーユルヴェーダにおける肉体·氣·意識の関係と各レベルへの治療法」、筑波技術大学保健科学部教授 鮎澤聡先生による「生体の機能と鍼治療の効果」、鍼灸瑛嵯峨嵐山院長 渡邉勝之先生による「いのちに基づいた医療&健康-いのちの覚醒-」、当会顧問 松田博公先生による「氣は万物を繋ぐ-『黄帝内経』と巫の医術-」、明治大学 関修先生による「魂、自己意識、無意識-西洋に於ける『意識』の問題-」及び小生による「人体場から観た意識·氣と九鍼」です。氣·意識·いのち·今後の医療·鍼灸の在り方に覚醒を促し、次の創造につながってくると思います。
 更に、浦山久嗣先生司会のもと大浦慈観先生、津田昌樹先生、高橋大希先生をシンポジストに迎えての「氣·意識と臨床」のシンポジウム、藤本新風先生、谷内秀鳳先生と小生の実技講演です。更に氣·意識を語る上で根本であり、本質である身体造りを、大沢則夫(太極拳)先生、久場良夫(空手家)先生、寄金丈嗣(武術家)先生のワークショップ、当会研究委員会代表 中谷哲先生の「氣·意識についての調査報告」、一般口演など会員お一人お一人にとって氣·意識の本質を掴む上で大いに参考になるでしょう。今大会においては、当会会員だけでなく非会員、学生さんなどの参加を期待致しますと共に参加者の皆様で力を合わせて素晴らしい大会に致しましょう。甚だ簡単ですが挨拶と致します。


 

実行委員長 間純一郎

今回は第50回を数える大きな節目の大会になります。会頭の想いもあり、重要と思われながらもなかなか正面から学会という場で扱ってこられなかったテーマにいよいよ挑むことになりました。今大会の準備にご協力ご尽力頂きました関係各方面の皆さまにはこの場をお借りして心よりお礼を申し上げます。

氣と意識。

もっと平たい言い方をすれば「病は気から」について。あるいは口伝、秘伝に属するような領域について正面から取り組む大会··とも言えるのかもしれません。飲み会や内内のグループでない公の学会であるところが本当に画期的なことだと思います。素問、霊枢はじめ道家系統の書には恬淡(虚無)という意識状態についての有名な記述があったりします。

治療家目線としては術との関係でどう活かしうるのか。

病と氣·意識の関係は?。

患者自身の氣·意識を含む場においてなにが大切になってくるのか。

··などなど切り口もたくさんあろうかと思います。以前、誰からかこんな言葉を聞いたことがありました。「臨床を探究し、深めていこうとする人はゆくゆく武術系か心理系に入っていく··」今でも記憶に大きく残っているフレーズです。この言葉は今回の大会テーマと大きく重なってくるのかと思います。今大会では、臨床も含めてその両系統に知識経験の豊かな方々、そのほかテーマに関し様々な立場で長年深めてこられた講演者の方々にご登壇頂きます。私的には、「あり方探検隊」などと称して個人的に探究してきたテーマでもあるので、実行委員長である私自身が一番楽しみにしているのかもしれません。

そもそも業界内でもさまざまな意見や思いが巻き起こるテーマなのかと思います。そこに興味津々な方も、逆に疑問を持ちどちらかというと訝しく感じられる方もいらっしゃるかもしれません。意見や立場、経験の違いをいったん横に置いて虚心坦懐に向き合ってみるとおもしろい2日間になるかもしれません。臨床家、研究者、学生さん、患者さんにとって有意義な場、プロセスになることを願ってやみません。

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